『南アのカリスマ生産者の一人』
ウォーカーベイのヘルマナス地方、ヤマル・アルデ・リッジに2007年に設立された家族経営の小さなワイナリーです。ピーター・アランは同地区のブシャール・フィンレイソンを運営するフィンレイソン家の第3世代で、2代目よりこの地域にピノ・ノワール、シャルドネを植えたパイオニア生産者です。伝統を踏まえつつも新境地を見出すべく独立し、2008年よりリリース。年産3万本強で、南アフリカのトップレストランやワインショップでも限定入荷しかしない入手困難なカリスマワインです。
【素晴らしいワインは醸造所ではなく畑で造られる】
ピーター・アラン・フィンレイソン氏は、「ワイン造りはブドウの樹から生まれたものをそのまま仕込むのであり、あらかじめ設定されたレベルを目指して加工するような造り方はしない」 という確固たる哲学に基づいてワイン造りをしています。もちろん収穫は涼しい時間帯に全て手摘みで行われ、醸造においては野生酵母による自然発酵を行い、瓶詰まで可能な限り不干渉主義を貫きます。全てのキュヴェにおいてSO2の使用は最低限且つ適正量に抑えられ、無濾過、無清澄で瓶詰されます。
Crystallum
Mabalel Pinot Noir[2020]
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クリスタルムの中でも最も女性的でエレガントな赤ワイン
ファースト・ヴィンテージは2013年。キュヴェ名の「マバレル」は、古くから南アフリカに伝わる伝説の少女を題材にした有名な詩に由来します。他のピノ・ノワールのキュヴェの中で最も女性的でエレガントなタイプです。
おそらくこれまでで最も凝縮したヴィンテージで、アロマにはブルーベリー、オレンジの皮、「黒い森のケーキ」(チェリーとチョコレートをふんだんにあしらったドイツ発祥のケーキ)などの香りに加え、ナツメグや山椒などのエキゾチックなスパイシーさが魅惑的に感じられます。味わいも複雑で、プラムやチェリーの皮のような深みのある果実味と、ナツメヤシやクローブ、フェンネルやキャラウェイシードのニュアンスが鼻腔を抜け、フレッシュなタンニンが美しい質感をもたらしています。2030年以降も充分に熟成する可能性のあるワインです。
【全房使用率】0%
【土壌】冬になると山頂に雪を抱くほど冷涼で、険しい山岳地帯の標高700m地点に位置し、目の前を小川が流れています。自社畑の中で最も冷涼な区画で、茎まで充分に成熟するのは難しいため、収穫は最も遅くなります。
【発酵】ステンレスタンクにて29日間、野生酵母による自然発酵を促します
【新樽比率】20%
【熟成】ブルゴーニュ産の樽にて11カ月間
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Country(生産国) |
南アフリカ
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Region(地域) |
ヘメル・アン・アード
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Cepage(品種) |
ピノ・ノワール
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Classification(格付) |
ティム・アトキン 1級
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Volume(容量) |
750ml
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