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幻のシャンパーニュ「サロン」の妹的メゾン
サロンは「唯一無二」という言葉がぴったりなシャンパーニュです。コート・デ・ブラン地区のテロワールに位置するメニル・シュール・オジェ村。そこのクリュで育ったシャルドネ種しか使わず、各ワインに必ずヴィンテージが入るシャンパーニュサロン。その上、より優れた年にしか出荷をしないこだわりが、唯一無二の所以です。その年の気候が起こす些細な出来事が、すべてを変えてしまう。そんな繊細な環境が、サロンの気質を作り上げるのです。
サロンは単一品種、単一クリュ、単一収穫年のシャンパーニュのみを生産し、この100年間にリリースされたのはわずか30数ヴィンテージ。それが幻のシャンパーニュといわれる所以ですが、リリースされない年のブドウがドゥラモットに使われています。それゆえ、当然ながらサロンとの近似性が散見でき、クラマン、アヴィーズ、オジェ、ル・メニル・シュール・オジェのシャルドネがアッサンブラージュされたブラン・ド・ブラン・ミレジメに至っては、プチ・サロンと感じてしまうほどの気品と複雑味を堪能できます。
■ワインのストーリー
各区画で収穫されたブドウは、それぞれ独自のスタイルを持っています。メニル・シュール・オジェ(20 %)は酸味、ピュア、白亜質石灰のミネラル感。アヴィーズ(20 %)はバランス、骨格。オジェ(20 %)は、温和さ、豊潤、コク。 クラマンはスモーキーなミネラル感。 シュイイは骨格と持続力。 オワリーは酸味とまろやかさ。それぞれが各自の楽譜を携えて共演することで、ブラン・ド・ブラン 2012年は優れた作品に仕上がりました。澱熟成には6年もの年月が費やされましたが、そんな長い時間もその成果を思うと納得がいきます。
グラスに注いだ瞬間から、もう待ちきれません。繊細ながらも活力に溢れた泡が、白金のドレスの上に優美な冠を描こうとでもいうように湧き上がります。香りは極上のフレッシュ感の中で、レモン、英国のキャンディー、ライチといったアロマが共存し、それらはほんのりと白い花の香りのベールに包まれています。
鋭く鮮烈でありながらもクリーミーな口当たりの後には、オレンジの皮の苦味のビートがきいた、ミネラル感のある余韻が続きます。
■ビンテージ 2012
2012年1月から6月は、厳冬、春に降りた霜、季節はずれの豪雨、あられ混じりの雷雨、開花の時期の寒気など、シャンパーニュ地方に存在する限りの天変地異を立て続けに目の当たりにしました。落ち着きを取り戻したのは7月半ば、本当の夏が到来してからです。その後、ブドウの成熟は見事に進み、8月中旬からコート・デ・ブラン地区でブドウの収穫が始まる9月17日まで、順調な成長ぶりをみせました。2012年のヴィンテージは、ブドウ収穫量の少なさがもたらした質の高さが特徴です。シャルドネには、偉大なヴィンテージとなる兆しがはっきりと見えていました。この後、熟成していく時間がそれをさらに証明してくれることでしょう。 WS:91pt/JS:93pt/ヴィノス94pt
2022年7月5日 信濃屋ワイン館にご来店いただきました。 「サロン」「ドゥラモット」代表取締役社長・最高醸造責任者 ディディエ・ドゥポン氏と弊社ワインバイヤーの横山
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