『唯一無二のシャンパーニュ』
サロンは唯一無二のシャンパーニュです。この異端児的ワインは、すべてが「単一」という枠の中で誕生しました。エメ・サロンというひとりの男が夢見たシャンパーニュは、単一のテロワール(コート・デ・ブラン地区)の単一のクリュ(メニル・シュール・オジェ村)で育つ、単一ブドウ品種(シャルドネ)で造ったヴィンテージワインでした。シャンパーニュはノンヴィンテージであることが主流ですが、サロンには必ずヴィンテージが入り、その上ブドウが最高の状態で収穫された年だけに、サロンが生まれるのです。
【稀少性と特性】
サロンの方針によって、これまでに瓶詰めされたボトルのほぼすべてのヴィンテージが、メニルのセラーで眠り続けています。これは、継承を尊重するメゾンの信念を表しています。20世紀を通して生産されたヴィンテージの数が、わずか37。これはワイン界では異例の数といえるでしょう。
1905年、ブラン・ド・ブランが誕生します。サロンのシャンパーニュは、たちまち流行最先端のスポットに登場します。ベル・エポック時代に大繁盛していたレストラン「マキシム」を筆頭に、多くの老舗店がハウスシャンパーニュとしてサロンを選抜しました。このシャンパーニュは、シャルドネ種のみでつくられるという、当時にしては非常にめずらしい特性を持ち合わせていました。第一次世界大戦以前、モノセパージュのシャンパーニュを手がけるメゾンは皆無だったからです。こうして、エメ・サロンは、ブラン・ド・ブランの先駆者となったのです。
Delamotte Brut Blanc De Blancs Millesime[2014]
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幻のシャンパーニュ「サロン」の妹的メゾン
サロンは「唯一無二」という言葉がぴったりなシャンパーニュです。コート・デ・ブラン地区のテロワールに位置するメニル・シュール・オジェ村。そこのクリュで育ったシャルドネ種しか使わず、各ワインに必ずヴィンテージが入るシャンパーニュサロン。その上、より優れた年にしか出荷をしないこだわりが、唯一無二の所以です。その年の気候が起こす些細な出来事が、すべてを変えてしまう。そんな繊細な環境が、サロンの気質を作り上げるのです。
サロンは単一品種、単一クリュ、単一収穫年のシャンパーニュのみを生産し、この100年間にリリースされたのはわずか30数ヴィンテージ。それが幻のシャンパーニュといわれる所以ですが、リリースされない年のブドウがドゥラモットに使われています。それゆえ、当然ながらサロンとの近似性が散見でき、クラマン、アヴィーズ、オジェ、ル・メニル・シュール・オジェのシャルドネがアッサンブラージュされたブラン・ド・ブラン・ミレジメに至っては、プチ・サロンと感じてしまうほどの気品と複雑味を堪能できます
コート・デ・ブランの6つのグラン・クリュ-ル・メニル・シュール・オジェ(美しい酸味、純粋さ、⽯灰質特有のミネラル感、⻝欲がわくような塩気、長い余韻)アヴィーズ(バランスと骨格)オジェ(あたたかさ、膨らみ、寛⼤さ、果実の存在感)クラマン(スモーキーなニュアンスを持つミネラル感)シュイィー(厚みと余韻の⻑さ)オワリー(柔らかな酸味と丸み)で育てられたブドウが、卓越した六重奏を奏でます。瓶内二次発酵後の澱との熟成期間は6年。その後の熟成ポテンシャルを考えると、決して長くはありません。
グリーンのハイライトが入った淡い黄金色は、グラスの表⾯に浮き上がる、細かな泡を輝かせる。アロマはその⾼貴な⾒かけを裏切らず、エネルギッシュでピュア、ストレートで深みがあり、強い個性を持っています。率直なアタック、フレッシュな口当たり、そして⻝欲をそそるミネラル感。果実の丸みとブリオッシュの香りが⼝の中で弾け、長い余韻が続く1本です。
2022年7月5日 信濃屋ワイン館にご来店いただきました。
「サロン」「ドゥラモット」代表取締役社長・最高醸造責任者 ディディエ・ドゥポン氏と弊社ワインバイヤーの横山
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Country(生産国) |
フランス
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Region(地域) |
シャンパーニュ
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Cepage(品種) |
シャルドネ
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Volume(容量) |
750ml
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